宇宙忍者・バルタン星人(初代・1代目)

デザイン・成田亨 造型・佐藤保 S・アクター佐藤武志 ★光跡

 等身大☆本編タイプ  

バルタンの口
バルタンのスーツは1つなのですが、等身巨大は時間的にも
改良や変更点が在るので2つに分けて記載します。
まず等身大は、口(くだ?)の左右からSアクターの顔が見えます。
玩具などではのゼブラ模様にされてますが、コレは
カラーのスチールを参考にした為で、現場では中の肌は暗くて見えなくても
写真のフラシュは、中まで届いて映ってしまいまう為です。
最近では一番下だけ赤のもありますが、それはSアクターのです。
覗き穴から逆算してもツヤがあったりして解ります。 
口にある横のバーも、撮影時期で、何本か欠落していて
右側はかなり数が少ない時があります。(^^;

*この部分に赤色をのせ隠した写真もある。

ハサミの種類
ハサミも等身FRPの大きなモノで先がとがっています。
ハサミ内側にある四角窓のようなモノも、このタイプは*貫通していて
向こうが見え厚みの部分の側面は白く銀では在りません。
*貫通状態は撮影初期が多く、内側が光るからか?撮影の特写会も含め
意図的に裏から塞いでいる時もありますが、モノとしては貫通しています。

図1

また、デザイン的にも9つの四角い窓ハサミの外側に在るのが
正しい状態で、2代目~は、全て外側です。
初代バルタンも、
*特撮セットで使用された小型のハサミ以外は
本編では、全て外に向いています。

しかし、放映前に行われた、特写会などのスチールには
大きなハサミでも(上のイラストと同じ)内側に四角い窓があります。
特写会の装着が、左右間違っているのですけども、其処から書かれたり
作られらたバルタン星人の玩具などが、今の子供には
混在した情報
になってしまっています。

勿論、設定的には宇宙人の手首の関節は、人間とは異なってるでしょうから
内側にも外側にも手首が廻るのかもしれません(^^;
*特撮セットで逆なのは、火薬などを使う事から
意図的に逆に使われたのかもしれません?

根元も茶色いカラーで波模様があるのも、大ハサミ(等身大)の
特徴で、手に繋ぐ部分の境も上手くボケています。
でも、持ち方しだいでの左ように腕の関節(バルタンの)
1つ増えたように見えてしまうのは、人の肘の都合なのですが
固定出来るものがあれば、もっと綺麗なバランスだったように思います。
*撮影後の特写会では、少し持ちやすく改良されているようです。

更に、大ハサミの窓側には「刃」図1が作られていて、厚み分斜めに
造型されていますけども、殆どのフィギュアやイラストでは再現されて
いません。

バルタンカラーインパクトは、圧倒的にウルトラでNO.1のなのに
そのカラーリングは、なぜか毎度、省略されているキャラで
額のVや頭頂部、ハサミ、ブーツなどは銀1色だったりしていますが
実際は、銀の部分はほとんどありません。
模様も全体的に特撮用(巨大)にするさいに、手が入れられているので
足部分の模様などは、まったく違います。横のスカートを付け替えた跡が
見れるので、下半身は特撮版では造り直された可能性が高いと思います。

バルタンを着る 

ウルトラマンのような1ピースでは無いので、頭部が外れます。
コレは、有名なセミ人間のパーツを改造しているので
Sアクターにサイズが合っていないので、外れやすく大変だったそうです。


ウルトラマンは、怪獣もチャックにはシリーズ1配慮していて
特に1クール辺りの怪獣の背中は、とても工夫されています。
バルタンも、背中が右脇から開いた中にチャックがあり
スカート真後ろの、扇部分(上図右赤線内も脱着できたそうです。
前からのカットやスチールがほとんどですが、右脇腹には後ろに
撮影会などでは、本来中に押し込むはずの開閉用のノブ?

(上図の●)まで、ハッキリ見えます。
*ネロンガのセットでの、本番後の撮影会でマンがハサミに

手首を挟まれた写真で、右脇ノブが、かなり疲れてるのが見えるので

ラテックスのようです。

後ろの扇部分は、左右のスカートの下に重なり入ってるのかと思いましたが
そうではなくスカートのエッジまででの別パーツで、右スカートを
乗り越えて横に出てきてる事も在りありました。

 

 は特撮用語辞典参照

 巨大化☆特撮用タイプ   

安全第一

特撮用のバルタンスーツは、顔(Sアクターの)部分は
等身時の大きな呼吸穴も、特撮では火薬などでの飛散があるので
ふさがれています。その為、覗き穴は追加されています。

ハサミも小さいタイプで、先がとがっていないモールド★1

★1

施されています。
材質は紙などやハリボテ説もありますが、確かに角度によって
は変形した型に見えますけども、開閉具合だと固されていて
このハサミから栄光弾(火系)を、発射してたりする事からも
紙だけと言うのはありえないので、同じFRPの仕上げが荒いか?
内部にはブリキを使ってるかもしれません。

ただ、片方のハサミはウルトラマンとの空中戦で半分くらいの位置で
壊れているので、軽い分丈夫では無かったのも確かです。

外見も 茶の模様が無くツヤも在りません。
側面にある、
飯島監督が小型バルタンを出そうと考えて
いたと言う
四角い窓は、大きい(主に等身)と違い貫通してなく
ただの凹へこみになっています。


先のとんがりはFRPのハサミでは、お互い視界があまり無い状態での

格闘は危険な為で、長いFRPで叩かれると想像以上に衝撃がありますので
ウルトラマンは、設定は強いのですが(^^;
スーツ的には丸腰で、頭部もまだラテックスは薄い前だけですから
ウルトラマンへの
配慮が、バルタン側に施されます。
ただ、オンエア画面だけだと、格闘は略無いのでハサミ等身大ので
よかった感じです(^^;
でも、こういう安全への配慮が積み重なり、火薬を使う危険な
撮影も、スタッフやSアクターの信頼と共に改良されて行く

ウルトラ格闘第1号のバルタンスーツで、すでに在ったのは大事な事です。
*バルタンは制作1話で、Qの唯一の格闘はゴメス対リトラなので
事実上初格闘ですが、
作品画面的には空中戦の絡みだけなので
「格闘」と言えるのは、ちゃんと地上で対したグリーンモンスとも言えます。

セミ人間から?
ウルトラQセミ人間からの改造と言うのは有名ですが、ほとんど
似照ると言うだけで、同じ部分はあまり露出していません(^^;
は回転と左右に動くギミックが、倉方さんにより新たに着け足された効果で
生命力を与えられます。
目のパーツも、セミ人間のは外され加工後着けられたので
フレーム以外の外見は、口のクダと、その左右や目の内側の◎型の
小パーツ
くらいです。 
バルタンの除き穴下にある、セミ人間の横スリッドも埋められ
右側にだけ、少し浮かんで見えますが、首から下など面積(%)的には
新造型とあまり変わらないスーツです。(^^;


右目横にも、何故か外側に小さい○が1つ残っています。
この目が*ギリギリに放送前に着いたUマンCタイマーのベースでもあり
セミ人間の方は昆虫なので、あたりまえですがCタイマー内側にも
ベム(昆虫の目)模様が、エポキシで造られたのが、そのまま採用されたのに
逆に2代目バルタンの目は、Cタイマーの型から起されています。
*
変身カットには有名ですがCタイマーがない。


ふり向きウルトラマン「え?」
バルタン星人は、オンエアでは殆どUマンとは空中戦になりますけども
その中でウルトラマンが、後をチラッと確認する(ように見える)
上半身カットがあります。 これはOKテイクではなく、おそらくカメラマン
が位置などを、古谷さんに伝える時に廻しぱなしにしたもので
カメラマンの指示か?監督がカメラの真横から指示したのに対して
聞こえなかったかので「え?」と、レンズ方向を見たものを
上手く編集で入れ込んだのだと思います?
演出なら足元方向を見ずらくても、見るはずですから(^^;
カットの尺と前後のテンポから、バルタンを振り返るカットに見事生まれ
変わっているのも、編集の技の1つで追いかけ合うマジック(特撮)
いい意味で騙された例の1つデス♪

昭和のバルタン星人のニオイ
バルタン星人は怪獣・星人も含めて、知名度が今だに凄いのは
セミ蟹(ザリガニ)をモチーフにした大きなハサミのシルエットが
強烈だったのが一番で、他の追随を許しませんでした。
*後々ハサミはザリガニモチーフと明かされますが、当時の子供には
カニと認識されてた感の方が強いです。

ダダは怖かったですし、メフィラスも綺麗なヤツ(スーツが)などと思いましたが
今ほど、昔は人気があった訳ではなく、バルタンは登場宇宙人でも別格で
キャプテンウルトラバンデル星人や、メタリノームも、よく並んで
昔は比べられていましたが、圧倒的な存在感がバルタン星人にはありました。
2度出る事で、作品としてのウルトラマンの凄さにも繋がるライバルとも
言われるようになって行く勢いは、既に2期の前に在りました。

その後の帰マンや、80などへのバラエティ感ある登場の為か?
あまりにメジャーになり、バラエティ番組やCMに出たからなのか
バルタン星人の持っていた、見た目は独特で子供に好かれ
半面、ケムール人にも在る不気味で不思議な怖さのニオイは・・・
もう薄れてしまった気がします。

Copyright(C)2002- KOUSEKI・Qchan 不許複製

inserted by FC2 system