夢の箱 特撮Aステージ 1:144 ★光跡
*旧・美センの1ステージを、モチーフにしていますが あくまで特撮ステージのAステで、販売も発売予定も無い空想のプラ模型です。美センへ
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美センと言われた場所に、特撮Aステージとして活躍した箱がありました。 *業界用語で入物としてのステージ(スタジオ)を箱(ハコ)と言い、今は少なくなりましたが、映画のスタジオを ステージと呼ぶ事が多かった。其れに倣いステージと記載します。 *美セン>東京美術センターの略 ある意味、建物としての価値は低く、外観がアートしてる訳でも無い・・・ただの箱ですが 其の中ではビートルやホークが飛び、怪獣や宇宙人との名勝負が撮影された…夢の箱でした。
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設計図・切り出し・スジ堀り
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1 PCで書いた図面をプリントOUT、切り出します。
2 0.5mmまでは、カッターで切り出せます。
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設計図 手元の資料と、いろいろと見せて貰った写真と証言から 人間を170㎝としての比率で、出来る限りの図面を書いてみました。写真1 其の図面を元に、0.5㎜のプラシートからパーツを切り出します。写真1右 メインのドアの部分は、壁面と違う部分が在るので1度切り落とします。 写真2の左 メインドア右上の*二重のドアと、北側の普通のドアは スジ彫りで表現する事にしたので、先にスジ堀を入れておきます。 写真2の右*二重・照明さんなどが歩く中にある足場。
スジ彫り 3 切り出したパーツ全体に、0.8ミリくらいの間隔で スジ彫りをPカッターを使い、全てのパーツに入れて行きます。 そのさいに、二重と北側のドアには入れないように避けます。 何百本???入れたのか…解りません~(^^; 縦は1回で浅く、横は1.4㎝間隔で2~3度深く掘りました。
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組み立て・屋根・ハリ・扉
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プラ棒で補強・屋根の角度を補強&固定します。
5 接着剤が乾くまで、マスキングテープで仮止め。
7 ハリの出っ張りを、小パーツの貼り付けで表現。
8 メイン扉の制作。
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屋根 屋根は、裏側に角度を固定する同パーツを3つ作ります。写真4の右 今回、屋根は66年版と68年版の2種が、楽しめるように ハメ込み式で2セット作ります。写真10 外壁の北南の内側に、三角のパーツが入り 東西の内側に角棒がハマるように制作しました。
壁のパーツの内側に、2ミリの角棒を入れて固定 ベース(下)も、長方形のプラ板に固定して歪まないようにします。写真5
ハリ Aステには、南北の面に15×2=30本のハリが在ります。 東西にも7×2=14本ものハリが在ります。 撮影の箱は、内部の空間を確保する為に通常の同サイズの建物で 使用するハリよりは、細いのを使って数で補っています。 そのハリは、外装に突き出て露出して見えるので、外装パーツに 0.3㎜プラシートから0.8×0.3㎜の長方形を50個(予備も含む)切り出し 外装のパーツに接着しました。写真7 鼻息でも飛ぶような細かいです。(^^; 出てる長さも少しなので 無くても…書けばいいような部分なのですが、立体的に再現してみました。
扉 ドアは、内側から大きめに0.3㎜のプラ板をベースにして 0.5㎜のプラ板でドアを作成します。写真8の左 勿論、どちらにもスジ堀を入れておきます。 上のレール部分は、少し大きいのですが2㎜のプラ棒で造ります。 写真8の右
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塗装・小物
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9 塗装はプラカラーで塗ります~♪
10 屋根は2種類のハメコミ式です。
11 小窓と電線の金具も追加します。
小物類で仕上げていきます。 12
13 内部の平台を造り特撮セットを再現します♪
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塗装 壁のベースはライトグレーなので、薄く全体に筆塗りして パフとレッドブラウンで、汚しを入れて行きます。 北側のドアは、何色か解らなかったのですが(^^; 赤や黄色などの派手な色では無かったそうなので 勝手な空想でブラウンに塗装しました。 二重のドアは、ライトグレーにして汚しを少なめにしてあります。 *二重のドアは帰マンの頃には作り直されています。 68年、セブンの後半に屋根が少し補修されて色が緑に塗られますので 屋根を2種制作、接着せずにハメコミ式で選択出来るようにしました。 66年の屋根は、波打ってる感じがあるのでプラ板をベコベコにして 塗装も、ストレート感を無くしています。写真10
メインのドアにも、68年には漏れ止めと小屋根が着くので それも、プラ板で制作してみました。写真12の左
小物 ドアの2つの覗き穴(フタ)は、0.3㎜のプラ板を1.2×0.6㎜に 2枚カットして、接着してます。写真11の左
南側のハリの下に在る電線引き込み金具も 南側東寄りに0.5㎜×4㎜で作り接着します。写真11の右 写真11右上に小パーツを接着したハリも効果的に見えます。
ドアに書いてある「火気厳禁」や「関係者以外立入り禁止」の文字も 1.2㎜×5㎜で作り(小さくてほとんど読めませんが(^^;)ドアに貼ります。 写真12の中・右 *本来は青ではなく紺色、黄色ではなく白が黄ばんだモノです。 時期でも火気厳禁以外は異なります。 ドア上のレールの金具2つは筆で書いています。写真12の右
内部 内部は無くてもいいのですが、屋根とメイン扉が開くので 箱馬に乗せた平台と、空のホリゾントを作成しました。 ポリパテで山を作り、ボンドを塗って、カラーパウダーを撒いて 特撮セットの山を作ります。写真13 山の裏側(写真右上)は、ポックに見たて白を残しています。 写真13の右上 *ウルトラマン・セブン時期は、本物の土山や、ドンゴロスに枝を刺した 山が多くカポックの大きな山は無かったのですが・・・(^^;
14 ホリゾントの前に平台を置いて、ミニ・スタッフに立って もらうと…こんな感じです♪
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完成・66年・68年版
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15 完成したAステ、南側から光を照ててみました♪
16 北側(右の壁下)ドアが小さく見えます。
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68年補修した屋根に、ペンキが塗られます。
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66年バージョン 「A」と言う文字看板も作ろうかと思いましたが… 「B」のように貼ってあった場所が、特定出来ないので保留にしました。 *Bステージは、Aの北側の敷地に在りました。 北側のドア(普通の)と、ステージの扉のサイズが対比できます。写真16
屋根を外した中の様子です♪ 17 同録前のステージは、メインの扉が北や東に在る事が多いのは 昼間の南からの光や、西日の長い光が開けた時に 入り込まない為の工夫でした。写真17 なので逆にホリゾントは、南側や西側に貼られる事が多いです。 *東宝ビルト時代のNO.5になっても、同じ方向にホリゾントを 貼る事が多かったステージです。
19 扉を開けた中の様子です♪ *こんなには開きませんが、ジャンボーグAの時期には セスナのカット操縦席や、ホンダZを入れるのに メイン扉の南側に同サイズの全開する扉が作られます。
68年バージョン(緑屋根) セブン後半の屋根を少し修理して色を塗り替えた時期の Aステージです。写真18 メイン扉の左右に漏れ止めの板と小屋根が着きます。
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記念撮影 |
20 美セン時代にはリアカーが大半で、普通車が 前まで入って来るのは困難でしたが… 空想で…科特隊専用車とパトカーが前に 停まる様子です♪
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21 コチラは、ポインター越しに見えるAステです♪ 電線も表現してみました。
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美セン Aステージの歴史 ウルトラQ・何本かを撮影 ウルトラマン・週1の放送なので2班体制(A・B)のメインになる。 ウルトラセブン・同じく特撮メインステージとして使用。 帰ってきたウルトラマン・特撮のメインステージですが、1期より疲れていて補修だらけです。 ミラーマンも数本で使用。 トタン屋根がブラウンになり、北風対策に南側を下に北に行くほど重なる貼り方になる。 ジャンボーグA・もう老朽化が激しく・・・美センとしても建物としても最後になります。
東宝ビルトとして産まれ変わって、同じ場所に建ったステージが、特撮のメインに使われる事になり ウルトラマンレオが活躍します。 ウルトラマン80は、同・東宝ビルトの東に在ったNO.1ステージを使用します。 以後、平成でウルトラマンディガから、略同じ場所のNO.5ステージを使います。
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美センへ
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